はじめに:推し活は「浪費」か「投資」か?
突然ですが、あなたは自分が「年間いくら推しに使っているか」即答できますか? 「月額会員費くらいかな…」と目を逸らしている人、「怖くて計算したくない」と通帳を封印している人、様々だと思います。
私たちBuddies、おひさま、そして乃木坂ファンにとって、推し活は生きがいそのもの。CDを買うのも、ライブに行くのも、すべては推しの笑顔とグループの発展のため。そう、これは「消費」ではなく「未来への投資」であり、「精神安定のための必要経費」です。
しかし、現実は非情です。 チケット代の値上げ、増え続けるグッズ、終わらないミーグリの受付…。 今回は、あえてその「パンドラの箱」を開けようと思います。
「大学生(アルバイト戦士)」と「独身社会人(貴族)」という2つのモデルケースを設定し、1年間にどれくらいのお金が溶けていくのかを徹底的にシミュレーションしました。覚悟してご覧ください。
1. まずは全員共通の「呼吸税(固定費)」を確認
推し活スタイルに関わらず、ファンである以上払い続けなければならない基本料金。通称「呼吸税」です。
ファンクラブ(FC)会費
坂道グループのFCは、基本的に「月額制」です。
(乃木坂)モバイル会員:月額 550円メール/メッセージアプリ:月額 300円(メンバー1人あたり)
もし、あなたが「箱推し」で全グループの情報を追いつつ、各グループに「本命の推し(1人)」がいると仮定しましょう。
3グループ分のFC入会:550円 × 3 = 1,650円/月
各グループ1名ずつトーク購読:300円 × 3 = 900円/月
年間合計:30,600円
意外と安い? いえいえ、これはまだ準備運動です。 ここからが「地獄の釜」の蓋が開く瞬間です。
2. シミュレーションA:堅実な「大学生ファン」の場合
【設定】
属性:都内近郊の実家暮らし大学生
収入:アルバイト代 月8〜9万円
スタンス:ライブは関東圏のみ参戦。ミーグリは「認知」よりも「会話を楽しむ」重視。
① ライブ・イベント費(関東のみ)
年間でツアーが2回、アニラ(周年ライブ)が1回あると仮定します。
チケット代:約12,000円 × 3公演(各ツアー2回+アニラ1回)= 36,000円
交通費(電車賃):往復2,000円 × 3回 = 6,000円
配信チケット(行けない地方公演用):約4,000円 × 4回 = 16,000円
② グッズ費(厳選購入)
学生はお金がありません。推しメンタオルとペンライトは必須ですが、ランダム生写真は「3パックだけ」など運試し程度に抑えます。
ツアーTシャツ・タオル・ペンライトなど:1公演あたり5,000円 × 3回 = 15,000円
生写真・アクスタ・缶バッジなど:年間 20,000円
③ CD・ミーグリ費(ここが勝負)
シングルが年3枚出るとします。 学生にとって「全握ミーグリ(全国握手会)」や「個握」は貴重な接触機会。 1枚約1,900円(Type A-D)を、各シングルで5枚ずつ購入(ミーグリ約50秒分)。
1,900円 × 5枚 × 年3回 = 28,500円
アルバム発売(年1回):6,000円
小計:34,500円
④ その他(雑誌・コラボ)
推しが表紙の雑誌、写真集、ローソンのコラボ菓子など:年間 15,000円★大学生ファンの年間合計額
固定費:30,600円
ライブ費:58,000円
グッズ費:35,000円
CD費:34,500円
その他:15,000円
【合計:141,600円】
【分析】 月換算で約1.2万円。 バイト代が8万円だとすると、約15%を推し活に充てている計算です。 これは非常に健全かつ、充実したオタクライフと言えるでしょう。飲み会を数回我慢すれば余裕で捻出できます。しかし、これでは「認知」をもらうのは難しいラインです。
3. シミュレーションB:覚醒した「社会人ファン」の場合
【設定】
属性:独身社会人(実家または一人暮らし)
収入:そこそこ自由にお金が使える
スタンス:ライブは全通視野。ミーグリは「認知」維持のため毎シングル積む。遠征大好き。
ここから桁が変わります。心臓の弱い方はご注意ください。
① ライブ・遠征費(全国ツアー追っかけ)
社会人の武器、それは「有給休暇」と「クレジットカード」。 東京、大阪、愛知、福岡…。ツアーがあれば飛び回ります。
チケット代:約12,000円 × 15公演 = 180,000円
遠征交通費(新幹線・飛行機):平均30,000円 × 5回(東京以外) = 150,000円
宿泊費(ホテル):1泊7,000円 × 5泊 = 35,000円
配信チケット(見逃し・リピート):20,000円
② グッズ費(保存用と布教用)
「とりあえず全種類」「推しメンの生写真はコンプするまで買う」が基本動作になります。
ライブグッズ全般:1ツアー20,000円 × 3回 = 60,000円
ランダム生写真(箱買い含む):年間 60,000円
③ CD・ミーグリ費(Fortune Musicの養分)
ここが最大の沼です。 「認知」を維持し、推しと深く語り合うには枚数が必要です。 1シングルにつき「100枚(約12〜15万円)」積むと仮定します。(これでもトップオタに比べれば少ない方です)
1シングル15万円 × 年3回 = 450,000円
④ メッセージアプリ(箱推し課金)
社会人は推しメン以外も気になります。「3期生全員購読」などを発動。
- 追加購読(10名分):300円 × 10名 × 12ヶ月 = 36,000円
⑤ その他(聖地巡礼・コラボカフェ)
遠征ついでに美味しいものを食べ、コラボカフェでコースターのためにドリンクをガブ飲みします。
聖地巡礼・カフェ・雑誌・写真集・円盤(Blu-ray)購入など:年間 100,000円
★社会人ファンの年間合計額
固定費:66,600円
ライブ遠征費:385,000円
グッズ費:120,000円
CDミーグリ費:450,000円
その他:100,000円
【合計:1,121,600円】
【分析】 出ました、100万円の大台突破です。 月換算で約9.3万円。手取りの3〜5割を注ぎ込んでいる計算になります。 これはもはや「趣味」ではなく「生き様」です。 しかし考えてみてください。車を買えば維持費でこれくらいかかります。我々は「推し」という最高級のスーパーカー(しかも歌って踊ってレスをくれる)を維持していると思えば、決して高くはない……はずです。
4. 見落としがちな「隠れコスト」に注意
シミュレーションには入れませんでしたが、実際には以下のような「隠れコスト」が発生します。
美容代・服代 ミーグリやライブ前には、自分も一番良い状態で推しに会いたいもの。美容院、新しい服、ダイエット用品…これらも広義の「推し活費」です。
カラオケ・打ち上げ代 ライブ後の感想戦(飲み会)は最高に楽しいですが、1回3,000円〜5,000円が飛びます。
詳細不明の手数料 チケット発券手数料、システム利用料、コンビニ決済手数料…。数百円ですが、年間で積み重なると地味に痛いです。
これらを含めると、社会人プランは実質130万〜150万円コースかもしれません。
まとめ:推し活費用は「人生の必要経費」である
いかがでしたでしょうか。 数字にして突きつけられると、少し目眩がしたかもしれません。
大学生:年間 約20万円(バイト2.5ヶ月分)
社会人:年間 約120万円(新車の軽自動車1台分)
この金額を見て「高い」と思うか、「安い」と思うか。 私はこう考えます。 この金額で、「日々の労働への活力」「辛い時の心の支え」「仲間との出会い」「最高のエンターテイメント体験」が得られるなら、それはコスパ最強のサブスクリプションではないかと。
中嶋優月さんが飛行機通学に数百万円かけたように、私たちも何かに熱狂し、お金と時間をかける経験は、きっと人生を豊かにしてくれます(と、自分に言い聞かせましょう)。
これから年度末に向け、ライブやイベントが目白押しです。 ご利用は計画的に……と言いたいところですが、推しが卒業してから「もっと積んでおけばよかった」と後悔するのだけは避けたいもの。 自分の財布と相談しつつ、後悔のない推し活ライフを送りましょう!
皆さんの「年間推定額」も、ぜひコメント欄でこっそり教えてください(笑)。怖くて計算できない方は「いいね」ボタンで教えてくださいね。